
- 神楽絵本 江戸の里神楽「天孫降臨」
制作:2012年
画材:水彩用紙、鉛筆、墨、透明水彩
- 江戸の里神楽の演目のひとつ『天孫降臨』のおはなしです。お神楽や古事記を知らない方々にも楽しんで頂けるよう、わかりやすく絵本にしてみました。
- 「江戸の里神楽」は、東京近辺の神社で奉演される民俗芸能です。スサノオがヤマタノオロチを退治する話や、大黒様と恵比寿様の話など、日本の神話を元にした物語を能の様な面と衣装を着けた舞手が囃子の音に合わせて演じます。セリフは無く、舞と特有の手話によって物語が進みます。儀式的であり、美しく、迫力もあり、しかし思わず笑ってしまうような楽しい場面も併せ持っている所が魅力なのです。
- この魅力を多くの人に知ってほしいと思い、誰にでも解りやすい様に、神楽の手話を言葉に訳して私の解釈で絵に描き、絵本の形にしたのです。
- 「天孫降臨」は江戸の里神楽の代表的な演目で、天上の国からやって来たニニギという神さまを、サルタヒコという天狗のような神さまが地上の国へ案内するおはなしです。「肝潰し」と呼ばれるひょっとこ顔な男の、可愛らしく面白い仕草と、迫力ある猿田彦の絡み合いが楽しく、気品ある舞や力強く刀を振るう場面など、見どころが沢山。機会があればぜひ、神社で本物をご覧になってください。
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